天然石にまつわるショートコラム(第三十七回目)
先週土曜日にLINEで配信したコラムです
第37回目の配信です
翡翠の産地
翡翠には、硬い玉と書いて硬玉(こうぎょく)、と柔らかい玉と書いて軟玉(なんぎょく)の2つがあります
硬玉
一般的な翡翠を指します
軟玉との違いは、組織が直角に交わっていることです
ミャンマーのカチン州や新潟糸魚川など限られた地域で産出されます
色は緑色が一般的ですが、本来は白色です
主成分はヒスイ輝石です
軟玉
硬玉との違いは、組織が斜めに交わっていることです
硬玉は世界中で産出されます
色は暗緑色や黒色です
加工しやすい高度のため、中国では彫刻の原石に良く使われます
翡翠の産まれ方
硬玉のヒスイ輝石は、蛇紋岩からできます
蛇紋岩は、地中のマントル(マグマ)に多く含まれるカンラン席が水を含んで変質したものです
蛇紋岩は新潟県の糸魚川を上流で見ることができます
カンラン石はペリドットという名前の天然石で有名です
ペリドットと翡翠は親戚同士です
軟玉は、蛇紋岩が変成して(変成とはとは熱や圧力によって溶けずに、構造が変化した石)できます
玉石と呼ばれるジェイドは、暗緑色の軟玉、半透明の白や緑の長石系の南陽玉や、ガラス光沢の蛇紋岩と大理石が共生した中国産藍田玉があります