天然石にまつわるショートコラム(第四十回目)

天然石にまつわるショートコラム(第四十回目)

先週土曜日にLINEで配信したコラムです

第40回目の配信です

インクルージョン、内包物による発色の違い

天然石の色は、成分が均質な場合以外に、内包物によって発色している場合があります

例えば、水晶の透明の中に、ゴールドに光る金属の針状のものが見える、ゴールドルチルはその代表的な天然石です

ゴールドルチルの内包物は、金紅石(ルチル)と呼ばれ、金色に見えますが、ゴールド(金)ではありません

針状の色が内包物で変わるルチルの仲間は、

銀色に見える、シルバールチルは、二酸化ルチルです

赤色に見える、レッドルチルは、酸化アンフィーボール(角閃石)です

白色に見える、ホワイトルチルは、白いアンフィーボールです

グリーンに見える、グリーンルチルは、アクチノライトです

ブルーに見える、ブルールチルは、クロシドライトです

ブラックに見える、ブラックルチルは、ルチルですが、ブラックトルマリンと混同しやす位です、見分け方は、ブラックルチルは光を当てると針状のルチルが部分的に金色に光るのに対して、トルマリンは光りません

 

他に発色に影響する内包物は、ブラックのマイカ(雲母)、ヘマタイト、

グリーンのクローライト、

赤のヘマタイト、酸化鉄、

パープルの鉄、

レモン色の硫黄などです

ブログに戻る

コメントを残す