天然石にまつわるショートコラム(第五十二回目)

天然石にまつわるショートコラム(第五十二回目)

第52回目の配信です

10月に公式LINEにて3週に渡り投稿した記事です

当店は、世界各国から天然石を仕入れています
その天然石には、宗教と関連するものが幾つかございます
今回は、ヒンドゥー教と関係がある天然石について投稿します

まず、ヒンドゥー教は、キリスト教、イスラム教に次ぐ、世界三大宗教の一つですヒンドゥー教の人口は、世界第三位で11億人以上と言われており、世界人口ランキング1位のインドが大半です
その起源は、紀元前15世紀、
ヨーロッパからのアーリア人がもたらした民族宗教が、
バラモン教に変化し、バラモン教の司祭階級(ブラーフマナ)の祈祷文(ヴェーダ)を纏めたものがインドで広まったものが、ヒンドゥー教の原点の教典です
ヒンドゥー教は、
特定の神や経典は持たない多神教であり、
宗派はヴィシュヌ派、シヴァ派、シャクティ派、スマルタ派があります、
ヴィシュヌとシヴァは神を、シャクティは創造するエネルギーを、スマルタは伝承を守る者を指します

当店のヒンドゥー教と関連した天然石など、
・シヴァリンガム 年に一度に、敬虔なヒンドゥー教信者がナルマダ川に潜って採取し磨いたもの、シヴァ神の御神体として寺院に奉納しています
インディアナジョーンズの魔宮の伝説(Indiana Jones and Temple of Doom)に村の宝として登場して広く知られるようになりました

・パシュパティナート・リンガム(リンガとヨニ)は、シヴァリンガムを寺院に奉納している姿、寺院ではシヴァリンガはこちらの方を指すようです

・菩提樹の実の数珠は、ヒンドゥーの神々、トリムリティが首や手首に身につけるルドラクシャ(菩提樹の実)として有名です

・チャクラストーンは、中枢神経が集中する場所神経叢(チャクラ)に働きかけ、内臓や臓器をバランス良く調整してくれる石です

ヒンドゥーの神話に出てくる天然石
・ムーンストーン 月の光が凝固してできている
・ブルーサファイア 適切に扱わないと、着用したものに試練を与える
・ルビー 太陽神スーリアの石、スーリアは乳海攪拌の時に月と共に生まれた
乳海攪拌とは、
 6年ごとの奇祭、クンブメーラ、古代インドヒンドゥー教創世神話乳海攪拌、神々とアスラ(餓鬼)が不老不死の甘露アムリタが入ったクンブ(壺)を奪う争い、天地創造の乳海を攪拌して現れたクンブがヒンドゥー教の4つの聖地に落ちたとされる、乳海からは太陽や月などの惑星や神々、宝石、家畜が現れた、のべ7000万人が訪れた
・サンストーン 個人の力と自信を司る太陽神経叢(神経が集中する部位に相当、チャクラ)と関連づけられている
・カルール産ホワイトアメジスト 成長過程で地熱により白く退色、地熱の発生する地域が限定されるため、希少種、聖地の一つラーメーシュワラム近くで産出される、叙事詩ラーマヤーナでヴィシュヌ神の化身ラーマ王子がシータ姫を救いに、ハヌマーンと島に渡るために橋を架けたとされる地
・高品質な水晶、パールヴァティ渓谷マニカラン村鉱山、ヒンドゥー聖地、シヴァ神と妻パルヴァティが住んでいたとされる渓谷、5大巡礼地の一つ、他にも創造のブラフマー神を祀る寺院近くにプシュカル鉱山

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