
天然石にまつわるショートコラム(第五十七回目)
古代ヨーロッパ、西アジア
歴史上の人物について、
出土した遺品から天然石との関わりを述べてみます
ハンムラビ王
紀元前18世紀のバビロン第一王朝で王政を引いていました、
世界最古の法律のハンムラビ法典を作りましたが、
ハムラビ法典は玄武岩に刻まれていたそうです
古代メソポタミアのバビロニア時代の装飾品は、
金、銀、銅、青銅が使われたものが多かったようです
ツタンカーメン
紀元前14世紀のエジプト新王朝の王子、
第18王朝最後の直系王族でした、
装飾品に使われた天然石は、マスクを飾る眼球は水晶、
瞳孔にはオブシディアン、
髪の毛は黄金とラピスラズリ、
額にはカーネリアン、ラピスラズリ、
広い襟の装飾品には、カーネリアン、ラピスラズリ、
アマゾナイトが使われていました、
埋葬品には、翼のあるリビアングラス(隕石ガラス)が
中央に飾られたスカラベ(俗称、フンコロガシ)や、
中央のスカラベに翼と胸骨の形をした装飾品には、
ラピスラズリ、カーネリアン、ターコイズが
飾られていました
クレオパトラ7世
紀元前7世紀のエジプトの女王、
世界三大美人の一人と呼ばれ、
こよなく愛したとされるエメラルドですが、
実はペリドットでは無いかとも言われています
粉末にしてアイシャドーに使われたという
ラピスラズリやマラカイトが有名です
タレス
紀元前7世期の古代ギリシャ時代に、
流通していた琥珀の装飾品にホコリが着くことから、
琥珀を猫の毛皮でこすると
羽毛を引き寄せることを発見したことが、
電気を発見した起源と言われています
アレキサンドロス3世(後のアレキサンダー大王)
紀元前4世紀にギリシャ〜インドまでの
アレキサンドリア帝国を作った王、
武運を与える守護石としてクリソプレーズを携帯していたそうです
プリニウス
紀元1世紀、古代ローマの有名な博物学者、
博物誌を書き遺し、その中で月の満ち欠けで
光の質が変化するとして、
ムーンストーンと名付けました