天然石にまつわるショートコラム(第三十六回目)
先週土曜日に投稿したコラムです
第36回目の配信です
北投石(Hokutolite)という石をご存知ですか
白地に黒い粒々が、アイスクリームのクッキーアンドクリームに似ていなくも無い可愛らしい石です
ビーズの形で販売されているのは、砕いた北投石をセラミックで固めているからです、効能は同じなので加工しやすくしています
北投石が産出できるのは、台湾の北投温泉と秋田県の玉川温泉、川原毛温泉です
南米チリで産出されるワイズバッハイト(Weisbachite)が北投石と似ているというサイトを見かけますが、ワイズバッハイトは鉛成分が多く、北投石のように効能は証明されていません
実は、北投石を台湾と日本で勝手に採掘できないのが現状です、台湾では日本が台湾統治時代の1933年に天然記念物に指定し、現台湾国が2000年に自然文化景観に指定されています、現在は採掘は禁止されています
玉川温泉の北投石は、1922年に天然記念物に、1952年には特別天然記念物に指定され、現在も採掘は禁止されています
現在流通している、北投石は採掘禁止前に採掘し保存されたものから加工されていると思われます
北投石とは上で述べた温泉の源泉の沈殿物が堆積してできたものと考えられています
玉川温泉では、古くから温泉に浸かっていた鹿が傷を癒していたのをマタギが発見したのが最初と言われており、台湾の北投温泉は先住民族が古くから存在や効能を知っていたようです
北投石のビーズは、北投石成分による微量のラジウム放射線とセラミックスによる遠赤外線、イオン化作用、生体活性作用により、血液や細胞に作用し、新陳代謝を促進させる、と言われています